ぜろますのブログ

心が泣いている(内定だけに)

自作のSCP[機械音痴]

こんにちは、ぜろますです。

僕が趣味にしているものはいくつかあるのですが、中でも共有しづらいのが「自作のSCPオブジェクトの創作」です。

SCP Wikiの仕様上あらゆるオブジェクトは各著者のオリジナル作品ではありますが、ここでいう自作とは、SCP Wikiと無関係に創作した、という状態を指します。

財団職員になるのは、打たれ弱い僕にはちょっと……と日和ったものの、せっかく作ったものをメモ帳にとどめておくのももったいない、ということで、 このように公開してみることにしました。
万一問題あれば筆者までご一報ください。

 

なお、ナンバーが重複し相手方に迷惑をかけることのないよう、黒塗りにしています。

 

 

アイテム番号: SCP-███

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-███に対しては、財団の存在を秘匿するため、適宜偽装された情報を提供してください。血縁関係者は同様の特異性を持たないか監視し、収容に関しては適切なカバーストーリーが流布されます。SCP-███は標準的な人型実体収容室に収容されますが、SCP-███による異常作用の影響を鑑み、SCP-███収容室からは一切の電子機器を除去しなければなりません。したがってSCP-███収容室は物理的な施錠を行います。SCP-███の異常作用は実体の対象に対する認識が前提であるため、SCP-███が予見不可能な収容室外の電子機器に関しては、ある程度重要性の低い物品に限り留意する必要はありません。重大なインシデント発生の可能性を鑑み、SCP-███の収容室付近には危険性の高いオブジェクトは収容せず、また、SCP-███に対しては、財団の管理システム・財団施設の内訳に関する認識となり得るような情報は与えられません。以上に反しない限りで、通常の衣食住が提供されます。

説明: SCP-███は、電子機器に対して異常な作用を及ぼす人型実体です。SCP-███を中心としたランダムな範囲では、SCP-███がある程度の認識を持ち相互作用可能な電子機器に限り、原因を特定できない不具合が異常な頻度で発生します。この異常作用はSCP-███の意思とは無関係に働くため、SCP-███が睡眠状態にある場合でも通常通り発現します。SCP-███の異常作用が電子機器に影響を与えるには、

1. SCP-███が利用可能な程度に開放されており、これを実体がある程度認識していること。

2. SCP-███が、自身と対象との位置関係に関するある程度の理解を有していること。

3. SCP-███が、対象を使用する行為に対して、有用である、という認識を示していること。

以上、3つの認識が必要となるため、基本的に、対象の生活圏においてのみ事象が発生していました。SCP-███及びSCP-███の周辺人物はこの特異性が引き起こす異常作用に対して漠然とした認識を示していたものの、SCP-███の特異性によるものであるという明確な認識へは到達していませんでした。以下は小笠原博士による、SCP-███への第1回インタビューの写しです。


インタビュー記録: ███2016/7/8

インタビュア: 小笠原慎太郎博士

記録員: 岡崎大知研究員

インタビュー対象: SCP-███

対象には財団機密を秘匿するため、当インタビュー終了後、低レベルの記憶処置が行われている点に注意。

 

小笠原博士: インタビューを開始します。対象はSCP-███。インタビュアは小笠原、記録員は岡崎研究員です。H28、201607081908。

小笠原博士: ███さん、ここでは貴方を、SCP-███と呼称しなければなりません。ご理解ください。

SCP-███: わかりました。ええと、インタビューというのは。

小笠原博士: 貴方の周り、そうですね、機械にまつわることで心当たりなどありませんか。

SCP-███: インタビュー、ですよね。機械にまつわるインタビューですか。[3.5秒の間]うーん、ありませんね、心当たりは。

小笠原博士: 例えば、貴方の身近では、機械が壊れやすい、ですとか。

SCP-███: あんなのはただのジョークでしょう。確かにときどき、おかしいくらいによく壊れるな、とは感じますけど。

小笠原博士: やはりあると。そうですか、わかりました。ちなみに、具体的にはどのような出来事が起こりましたか。

SCP-███: ええと、そうですね。Macってありますよね、マッキントッシュ。あれが理由もなく起動しなくなったり。すぐ立ち上がることもあるんですけど。あとは、Windowsは特にひどくて、先生が頭を抱えることも多かったです。

小笠原博士: 先生。██高校の███さんですね。

SCP-███: そうです、そうです。○○君、電波でも飛ばしてるんじゃないの、なんてよく言われて。

小笠原博士: 当たらずも遠からずか。

SCP-███: 本当にそんなことのために呼び出したんですか?

小笠原博士: インタビューを終了します。

 

 

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