最終更新:2021/07/18(日) 更新箇所だと解るように追記しています。
こんにちは、エヴァンゲリオンです。
来たる2021年3月8日、シン・エヴァンゲリオン劇場版が上映されます。
僕が初めてエヴァンゲリオンに出会った中2のあの日から10年近く経ち、明日に控えたラストへ向けて、これまでのエヴァへの気持ちを一度精算しておこうと思った次第です。
個人的な解釈が含まれます。
途中中略した部分はいずれ書きます。中略しないと明日に間に合わないからです。助けてください。
宿題を終わらせたことがないので、これくらいは終わらせられる人間になりたいです。(公開後でも)
1.自分の中で、エヴァンゲリオンはどんな話として位置しているのか
初めて観たエヴァンゲリオンは、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qの公開を目前に控えた、地上波版のヱヴァ破だったと思います。(あるいは、前週に途中から観た序)
当時はエヴァについて、いくつかのキャラクターを、ビジュアルと名前で知っている、程度でしかありませんでした。
(中略)
高校時代は、エヴァとデスノートが好きなんですよ、という話をした地理の先生に「厨二じゃん」と言われたり、
(中略)
エヴァにハマった中学生だった僕も、もう会社で働いています。等身大の少年たちの物語であったエヴァは、もはや彼らに感情移入して観ることはできなくなってしまうのではないか——そう思っていたのですが、不思議と、今一番感情移入しているのはシンジ君なんです。
大人の都合、世界の都合、そういうものに振り回されている、ただの中学生たち。
自分では経験していないけれど、もし自分の立場だったら……と思うと、決してナヨナヨしたヤツだな、なんて思えません。
変なデカい巨人に乗せられるわ、戦うわ、痛いわ、みんなが冷たくなってるわ、最悪です。
(そうじゃないですか?)
かつて中学生だった僕は、あの頃の自分を振り返りながら、彼らに自分を投影しているのかもしれません。
中学生のときって、自分の中の自分が巨大過ぎますからね。ちょっと経ってから見返す方が、比較しやすいみたいです。
(中略)
現在、アニメや漫画をあまり追えておらず、結末まで追い続けることができた唯一のアニメが、エヴァンゲリオンでした。
一度観たアニメってあまり2周したりしないんですが、エヴァだけは何度も観てしまいます。
主食になりました。
ヱヴァQを見返すうち、碇シンジはプロパガンダに使われたのではないか、という考えが立ち上がってきました。
ヱヴァQをご覧になった方なら、飲み込みきれない状況のひとつに、「碇シンジへの処遇」があると思います。
「サードインパクトのトリガーだったから」
もちろんおっしゃる通りです。劇中においても、シンジの成したことは「罪」であったと言及されていました。
しかしながら、ひとつ大きな疑問があります。シンジは、何故十分な説明も得られないまま、冷遇されなければならなかったのでしょうか。
Qにおいてシンジは、WILLEサイドによる対応に納得できないまま、レイによってNERVに回収されます。
回収とはいうものの、シンジは自らの意思でレイ(そしてNERV)を選びました。
何故NERVと対峙しているのか、サードインパクトとは何だったのか、シンジを説得する手札はいくらでも見出せたように思います。
ですが、作中にそうしたシーンはありません。
それは何故なのでしょうか。
そこで出てくるのが、シンジをプロパガンダとして利用したのではないか、という考えです。
ニア・サードインパクトの発生からおよそ14年間の物語は描かれておらず、NERVからWILLEという組織が分離した経緯も不明です。
当時の葛城一佐は艦長と称され、WILLE、少なくともAAAヴンダー(デッカい船)の責任者であることが窺えます。(大佐とも呼ばれていました)
ミサト率いるWILLEは、作中での言及にもある通り、民間人も徴用されている寄せ集めの組織です。
つまるところ、コアメンバーと一部のエンジニア、兵を除けば、外部からの人間ということになります。そのとき必要になるのが、共通の敵組織と、その首謀者。すなわち、NERVとシンジだったのではないでしょうか。
先ほども書きました通り、WILLEはNERVから離反した組織です。故に上記の構造を組み立てるため、内部告発の形をとった……と言われると、なんだかそんな気がしてきませんか? 僕はそう思います。
そんなわけで、葛城ミサトがWILLEという組織をまとめ上げるために利用したのが、第3の少年、碇シンジだったのではないか、というのが僕の想像です。
シンジに説明しなかったのではなく、したくてもできなかった、ということですね。
レイによるWILLE襲撃の際に覗かせる一瞬や、DSSチョーカーを起動させられないシーンなど、決してミサトさん自身がシンジに敵意を向けているわけではないんだよな、と思える場面はありますし、きっと負い目にも感じているんじゃないかな。
ちなみに表題では、NERV/WILLEと書きました。これは、離反した時点ではまだNERVであった、あるいは、WILLEの離反はNERVの意図したものだった、という場合にもあるよなあ、と思っているからです。
NERVと名乗るのは嫌でしょうから、後者でしょうか。冬月先生と二人で頑張ったほうが、ゲンドウもやりやすいでしょうからね。
3.ゲンドウはシンジと鍋をつついてくれ
(無事本日書き上げていれば)明日公開となるシン・エヴァンゲリオン劇場版。どんな結末を迎えるのでしょうか。
僕はずっと言っていますが、ゲンドウがシンジと鍋をつつくシーン、あってくれ。これに尽きます。
ゲンドウがお父さんをしていたシーン、破の冒頭と中盤くらいじゃないですか? すき焼きくらい一緒に食べてくれないと、僕は怒りますよ。
(あとでどれくらい怒っているか書きます。宇宙を巻き込んだ盛大な親子喧嘩をやってるんだぞ、あんたらは!)
で、上は大前提として、最新作のヒントは予告編や冒頭公開等でいくらか明かされています。
それらから想像できる範囲で、予想してみましょう。
(ネタバレ防止で予告編なんかも観てないぞ、という方は読むと不幸せになるかもしれません)
まず、シンジとゲンドウの対峙。これは間違いなくあるようです。
Q以降のゲンドウは妙なメカニカルバイザーを着用していますが、予告編において、それが破損しています。
(銃撃か。銃撃だとすれば、撃ったのはリツコさんだったら良いな、なんて思っています。旧劇場版ではリツコさんが撃たれる立場だったはずなので、逆転ですね)
破損しながらも絶滅している様子ではないため、致命傷とはなっていないようです。あるいは、すでに人ならざる存在になっている?
北上ミドリが表情に怒りを浮かべ、何かまくし立てているシーンが映ります。これは上記のシンジ、ゲンドウが対峙する場面あたりで展開されていくのではないでしょうか。
リツコら幾人かのメンバーも、背景から察するに同じ場所にいるようにみえます。そうした場面ですから、彼女もそこにいるのではないかと考えます。
ミドリはQにおいて、シンジへ舌打ちするなど、少なからぬ怒りの感情を持っているようでしたから、碇親子へ向けて感情を吐露しているシーンではないでしょうか。
衝撃的なのは、第二のヴンダーと呼ぶほかない機体が地上からせり上がってくるシーンです。なんだあれは?
ヴンダーの本来の主はアダムスの器だ、みたいな話がありましたから、主機が初号機であるWILLEのヴンダーに対し、アダムスの器が主機となったヴンダーと会敵している場面なのかもしれません。
よく見るとディテールはかなり違いますし、アンテナ等、WILLEのヴンダーは人間が制御するためにかなり艤装が加えられていそうです。
破におけるセカンドインパクトのシーンではアダムらしき巨影が4体映りますから、あれを複数形としてのアダムス、あるいは純粋にアダムスとして呼称している場合に、ヴンダーもまた4機存在する、ということなのでしょうか。
弐号機が浮上している複数体のインフィニティ(あるいはそれ以外のエヴァ)を銃撃している場面では、周囲に吊り糸のようなものが見えます。
スピードの表現でないとした場合、これはヴンダーの時空間制御シーンで同様の演出を見ることができます。
上記の第二のヴンダーがWILLEのヴンダーと同様の性質を持つなら、浮き上がる複数の機体らを操作しているのは第二のヴンダーなのではないでしょうか。
(そうでないなら撃ち損な気もしています。どうですか?)
コア化した大地は予告、冒頭公開内にとどまらず、序の冒頭、馬鹿でかい人形チョーク痕のような箇所でもみられました。(ここを断言するために序を見返しました)
もっといえば、Qにおいては都市のあらゆる要素がコア化してしまっています。
使徒のコアなどに接触すると接触部がコアに侵食される、という場面がそれなりにあり、第8の使徒戦などは、はっきりダメージ表現があるためわかりやすいかもしれません。
つまるところ、ベースとなるコアがあり、それがあらゆるものを侵食していったのでしょう。
2000年のセカンドインパクトの要因である第1の使徒をアダムスとして15年後に第4の使徒が襲来したとすれば、序の冒頭に映るコア化した大地は、ひょっとするとアダムスによるものなのでしょうか。
上記に述べた通りアダムスが4体存在するなら、
(あるいは1体であったアダムがセカンドインパクトの結果として4体に分たれアダムスとなったなら)
うち1体が都市に墜落するなどした、というのはあり得ない話ではなさそうです。
もし冒頭のコア化した大地がアダムスによるものであるなら、アダムスは全身がコアといえるでしょう。
それによって大地が侵食された、ということですね。
「全身がコア」という表現には馴染みがあるかと思います。
アダムスの器(Mark.9)は、全身がコアであると称されていました。また、第12の使徒との戦闘においても同様のことが言われていましたね。
アダムスの全身がコアであるなら、その器であるMark.9の全身がコアであることにも、それほど違和感はないのではないでしょうか。(どうですか?)
Q時点におけるコア化した大地は、もちろん初号機、果てにはサードインパクトが原因でしょう。
使徒にはコアがあり、破壊されれば形象崩壊します。(アニメでは違いました)
またエヴァにもコアがあります。
人類補完計画の終点は、完全なる新たな生物の誕生にあります。(僕はそう思っています)
それはどのように成されるのでしょうか。
正直、ゼーレとNERV、どっちがどっちの計画かわからなくなってきているので(みんなそうじゃない?)、わかっている方をかきます。
つまり、使徒を取り込み生命の実を得、完全な単一生命体となったエヴァ初号機を依代に、生命を初号機に統合するというものです。
(アニメだと碇ユイが「人はずっと生きてはいけないけどエヴァなら生きていける」みたいな話をしていたはずなので、初号機に統合するのはユイの気持ちを叶えることになるかもしれません)
そのため、インフィニティ(Qにいっぱい出てきた、いろんなところにいるエヴァみたいなやつ)がエヴァンゲリオンの姿をしていたのですね。
(中略)
さて、このコア化した大地が冒頭公開においても出てきました。それも、パリ市街地です。真っ赤なパリ。
WILLEはパリにあるユーロNERVの施設を復元するため、「カチコミ」にきたわけです。(リツコさんが言っていました)
破の冒頭、監獄エリアから脱出した第3の使徒。アケロンには円状に並べられた円柱がありました。(なんか使徒をいい感じに封印している柱)
それに酷似したものが、構造物に突き刺さっています。これが、ユーロNERV復元のために重要になるのです。
(中略)
コア化した物体を復元できる技術があることはわかりました。これは破において、赤化した海を復元する施設が登場したことからも、どうやら進められていた研究のようです。
予告の中には、かつての第3新東京市(に見える都市)
が
(中略)
(書きたいこと:カヲル君は全身がコアになっている? NERVのエヴァは誰が作っている? とか……)
(エヴァンゲリオンも半分だけ完成した時点で一度劇場公開していたので、完成したところから追記していきます)
(21年4月10日追記:ネタバレになるので何も書かないようにしていたんですが、とりあえず初日と二週目で二度観てきました。めちゃくちゃよかった……ミサトさんたち……ありがとう……ボロボロ泣いた……書きたいことがいっぱいあるので固まったらまた書いていきます……)
(21年6月16日追記:あー。なんか、3回目観てきました。何もわかんなくなっちゃった
あの、最後の話しちゃうんですけど、多分宇宙だとインパクトの影響ないっぽいじゃないですか。でも月戻ってたじゃないですか。ていうか多分あの格子状の月は白き月なのかなって感じなんですけど、それはよくて。
シンジのネオンジェネシスでエヴァンゲリオンがなくなっても人が生きていける世界に書き換わるじゃないですか。
そのあたりでヴンダーから飛ばした種子とか、あとケンスケ邸武器に落ちた(多分アスカの)エントリープラグとかうつってるじゃないですか。で、最後の神木隆之介君シンジ君のシーンでは我々の世界になってるっぽいじゃないですか。え、あれ、延長? それともヴンダーとかアスカのエントリープラグのくだりもなくなってる?
どっち?
わかんないよ〜)
(21年7月18日追記:四回観た上で
ファーストインパクト(恐竜全滅)→黒き月、白き月の追突
セカンドインパクト(海の赤化)→アダムスとロンギヌスの槍をトリガーに地獄の門を開く
ニア・サードインパクト(大地のコア化(一部?)→使徒化した零号機と覚醒した初号機(実質リリスかアダムス?)がガフの扉を開く→阻止?(渚カヲル(カシウスの槍))
→初号機が依代になったためヒトガタ(インフィニティのなり損ない)が生まれた?
→不明な手段でゲンドウ、コウゾウ両名が奪還?
→ヴーセ(AAAヴンダー)、エアレーズング、エルブズュンデ、ゲベート、それぞれ建造開始
→NERVメンバー一部離反→WILLE
→加持リョウジ、ヴーセを強襲→(ネコザメ級強襲艇)
→同時期にサードインパクト?(完全な大地のコア化)→Mark.6(自律型に改造)とリリスをトリガー
→白き月はこのタイミングで浮上?
→加持リョウジ単独で阻止(トウジらがニアサードにしか言及しないのは発生直後に阻止されたから?)
フォースインパクト(魂の浄化(予定)?)→13号機(13番目に落とされたカヲル)と第12使徒?→阻止
(黒き月はこのタイミングで露出)
アディショナルインパクト(アナザーインパクト)(人のコモディティ化(汎用品化)(魂をエヴァインフィニティに組み込む))→アダムスの器を搭載したNHG(セカンドインパクトにおけるアダムス)と黒き月を使った槍(セカンドインパクトにおけるロンギヌスの槍)/13号機(渚カヲル、式波アスカラングレーのオリジナル(惣流アスカラングレー?))と使徒化した式波アスカラングレー(リリスと使徒(最後のエヴァは神と同じ姿→13号機はリリス?(Mark.6も建造方式が違いリリスの面をつけていたのでリリスベース?)))/
ゴルゴダオブジェクト内のエヴァンゲリオンイマジナリーと2本の槍→コモディティ化した生き物(エヴァインフィニティに同化した動物)を綾波/ユイ? に書き換える?
ネオンジェネシス→エヴァンゲリオンが存在しなくても人が生きられる世界に書き換える→使徒が現れなかった世界?
→第三村は封印柱の影響で変容しなかった?
種子保存ユニット等に影響が出ていないので、全てのインパクトは地球内で完結している?
こういう認識になったんですけどどう思います?)