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※この報告書は、記事「自作の怪異でビビらせろ! 俺の 最凶SCP決定戦 - ぜろますのブログ」の関連記事です。

 

 

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臨時研究エリア-004-28。7本のAME-004実体を囲繞。

 

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マチュア写真家により撮影されたAME-004。回収後強調補正済み。

 

アイテム番号: AME-004

 

オブジェクトクラス: Ketel

 

異常保全要項: AME-004の発生状況に基づき、以下のエリアが構築されます。それぞれのエリアは臨時研究エリア-004-Xと指定され、自然保護区域や工事区に偽装されます。臨時エリア-004-Xはモリソン奇跡論光学幕1により囲繞され、AME-004実体を光学的に秘匿します。臨時エリア-004-Xの範囲は群生地の規模に依存します。原則として群生地域の15〜20%外周を指定しますが、市街地などにおける例外的な措置は現地執行部が 決定します。

高価値機器の保全等の観点から臨時エリア-004-X外周には武装職員が配置され、侵入を試みる個人に対しては非致死的な武力の行使も含めた静止措置が許可されています。個人の返還時、カバーストーリーの適用も含めた記憶処理が実行されます。

AME-004の破壊処理、及び地質学的影響等に対する措置の研究は、地質部門、植物学部門、 天文部門、解体部門の合同チーム(FCAB)により実行中です。時間異常アノマリーによる伸長逆行実験に関して は、時間異常部門担当職員(現行担当:エーディト・マーティンソン博士)に問い合わせてください。


説明: AME-004は、不明な由来を持つ植物様の異常な実体です。 紫色の葉部、青銅色の幹部に特徴づけられ、外観等、既知の植物相 に類似しません。枝様の分岐する部位や葉様の部位等、各構成は 普遍的な植物を模倣するものの、葉脈等は確認されていません。定点観測により年間平均で80センチ程度伸長していることが確認されており、光合成に依存せず、暗所、低二酸化炭素下、高温、寒冷 地等の環境下におかれた場合でも継続的に伸長しつづけています。ナトリウム塩や除草剤を用いた除去試験では有意な結果を得られず、継続的な薬剤投与による土壌への影響を鑑み、現在は中止されています。異常な硬度の高さからパラテックを含む財団の技術力では掘削不能であり、事実上、サンプルの採取は不可能です。非侵襲的検査では、異常な密度を持つことを除き明らかになっていません。 現在確認されているAME-004個体数は348本であり、いずれも前触れなく、土壌に出現しています。民間の定点カメラおよび財団監視衛星による観測では、1㎳間に瞬間的に出現しています。また、現在まで、実体群は全て北半球においてのみ確認されています。AME-004は出現時点で、土壌に不可逆的な影響を与えず掘削することが困難な程度に埋没しているため、AME-004を土壌から撤去することは現実的 ではありません。 初期遭遇時点でのAME-004は、アメリカ、デトロイトの商業施設跡に存在しています。現在時点で地表から約419mであり、1982年の定点観測開始時から300m程度伸長しています。発見時、AME-004は建造物3階の床面部分を貫通しており、鉄筋部、コンクリート部共に破砕、湾曲の兆候は見られませんでした。以上の点から、AME-004は不明な手段で、実体直上の物質を置換する形で自身を延長しているものと考えられ、以降の試験により確認されました。

AME-004の伸長が継続する場合、地軸に影響を与える可能性があります。FCABの試算では、現時点で確認されているAME-004全実体の平均伸長率が、地球直径比の██%を突破した時点で地軸が移動し、環境に対する不可逆的な影響を与えることになります。 現在の伸長率を踏まえ、2███年以降、地軸の移動が開始するものと見積られています。

 

 

Footnotes

1.モリソン奇跡論光学幕は、エバーハート共鳴器の系譜を組む第六生命エネルギー(EVE)放出デバイスに由来するEVEを、効率的に奇跡論的光学迷彩に変換し安定して出力する高度パラテック機器です。迷彩は周辺環境を遜色なく再現でき、内部にある物体を光学的に秘匿します。

 

 

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