ぜろますのブログ

心が泣いている(内定だけに)

FFXIV日記 — 拝啓ラノシアより 第一回

こんにちは。

ラフェル プレーンフォーク族、テルル・テルことぜろますです。惑星ハイデリンでは今日も元気に過ごしているであろう僕ですが、惑星アースに住まう僕はというとそうでもありません。

んなわけで、少しでも現実を楽しくすべく、ハイデリンでの暮らしに思いを馳せながら日記をつけていこうと思います。

 

なみにハイデリンというのはFFXIVの世界観でいう、地球に当たる惑星のことです。より厳密には変わってくるのですが、「はじめて聞いた!」という方はそれだけ覚えていれば大丈夫。今後改めてお話しする機会もあると思います。

 

f:id:Zeromath:20211201192921j:image

筆者近影

 

FFXIVは僕が大好きなオンラインゲームで、オンライン要素を主軸としたゲームの中では初めて遊んだ作品でもあります。

回はそんなFFXIVのプレイ日記をつけていくにあたり、僕とFFXIVの出会いについて書いてみようと思います。文章だけでは冗長になってしまいそうなのでスクリーンショットなどを挿みながらお届けするつもりですが、今回は本文がメインとなってしまいそうです。どうか悪しからず。

 

て、僕はもともと、オンラインゲーム全般に対して抵抗があり、当時から一世を風靡していたいわゆるFPSゲームなんかも、決してやることはないだろうと考えていました。というのも、相手は見えなくても、確かに人間です。その人間が何を考えていて、僕のことをどう考えているのか、プレイから見出すことは困難です。

まるところ、相手に迷惑だと思われていたらどうしよう、だとか、要らぬ心配をしてしまうんですね。ソロのFPSなどは撃ち合いですから恨まれることなんて承知でしょうが、MMOに代表されるマルチプレイゲームではそうもいきません。みんなでパーティを組み、同じ目標に向かって頑張ろうね、というわけですから、当然自分のミスひとつで迷惑をかけてしまうことがあります。そういう機微が僕にはすごく重荷で、オンラインゲームというフィールドに踏み出すまでに、随分長く二の足を踏ませていました。

果的に、僕がFFXIVを始めたのは専門学生のころ。西暦でいえば、2018年ごろにあたります。FFXIVでいえば、紅蓮のリベレーターというシナリオシリーズがリリースされていた時期ですね。まともなパソコンを手に入れたのがそのころなので当然といえば当然かもしれませんが、きっとそれ以前に持っていても、オンラインゲームをすることはなかっただろうと思います。

FFXIVを始めたときも最初は僕自身の意志ではなく、まわりにオンラインゲームを嗜む友人が何人もおり、その中の一人が誘ってくれたことがきっかけとなりました。僕の性格をよく知っていたためか、誘い文句は「魅力的なキャラクターがたくさんいるよ」であり、ゲーム性やプレイフィールに関するものではありませんでした。

料で体験版がプレイできることもあり、まんまとダウンロードした僕。しかし当時僕が使っていたMacBook Proでは満足のいくプレイができず、初めてのプレイでは、友人の駆る巨大クジラの背に乗り、エオルゼア(FFXIVの主な舞台)を散策して終わりとなりました。

 

f:id:Zeromath:20211201212528j:image

当時の名残がアチーブメントリストに残っている。ラノシアはエオルゼアの地域のひとつ。

 

しして別な友人からPS4を贈ってもらった僕は、改めてFFXIVをプレイすることに。とはいえ日和見主義の抜けきらない僕。もはやはじめての土地ではないとはいえ、ほとんど見知らぬ世界に投げ出されては振る舞いを弁えたくもなるもの。早々にバトル以外の要素、「クラフター」と「ギャザラー」に手を出しました。これならばプレイは継続しつつ、誰かに迷惑をかける心配はないだろう……という算段です。

 

f:id:Zeromath:20211201220116j:image

PS4を頂いた際のツイート。就活を応援しアドバイスを送るなどしていた友人が就職した際、プレゼントしてくれた。ちなみに僕は就活に失敗した。

 

f:id:Zeromath:20211201213553j:image
f:id:Zeromath:20211201213551j:image

クラフタープレイ時の当時のスクリーンショット。槌やツルハシを振るってはいたずらにアチーブメントを更新する、という日々が続いた。

 

ラフターというのは文字通り物作りをおこなう役職(ジョブ)のこと。自分で自分の武器を作ったり、作った服をマーケットで売り捌いたりと、かなり資本主義ライクなジョブ。ハイデリン経済を回す一翼を担っているのも、彼らです。

方ギャザラーは採掘や漁業を担うジョブのこと。もちろん、クラフターが扱う素材を集めるのも、彼らの役割のひとつです。高級素材を採集できれば、金策だってできます。

 

RPGといえばジョブシステムを連想する、という方も多くいらっしゃると思いますが、ファイナルファンタジーシリーズといえばその草分け的存在。ナンバリング14作目でありながらオンライン2作目、という特殊なポジションにあるFFXIVにおいても、もちろん健在です。

 

まり、ギャザラーとクラフターを征すれば、ほとんど自給自足が叶うということになります。これは僕にとって願ってもないことでした。誰の目も気にせず一人で強くなっていけるのですから、こんなに気楽なことはありません。

ころが、そうもいかないらしいということがわかってきます。それの原因が、ダンジョンやボスキャラクターの存在です。ダンジョンは基本的に4人一組のパーティを組んで攻略するコンテンツで、もちろん、あらかじめパーティを組んでいなければ見知らぬタンクやヒーラーたちと運命を共にすることになります。

スキャラクターの討伐はひと味違い、8人で挑む形式が基本となり、これを討伐戦•討滅戦、と言います。4人一組のときでさえ尋常ではないプレッシャーと戦っていたのに、それが倍になるのですから正気の沙汰ではありません。

 

タンク: 相手の攻撃を一手に引き受け、他のパーティメンバーを攻撃から守る役職のこと。他の役職より堅牢だが、倒れると一気にパーティが瓦解してしまうことも。

ヒーラー: 味方のHP回復や、ダメージ軽減の付与などを行い、パーティの生存率を高める役職のこと。序盤から中盤にかけては特に、タンクを守る重要なポジションにある。蘇生する手段も多くの場合ヒーラーが有する。

 

れがメインストーリーの進行に必要だというのですから、すっかり怖気付いて、水辺を見つけては釣りばかりするララフェルになってしまっていました。ストーリーは見たい……みたいけど野良パーティを組むのは怖い……と怯える日々。メインストーリーはまるで進まず、ログインしたかと思えば何かを作ったり何かを採ったり。そんなふうにして、時間を消費していきました。

だ、そうした日々が楽しくなかったかといえば、全くそんなことはないんです。オンラインゲームがほとんど初めての経験だった僕にとっては、本当に全てが新鮮でした。そばを通る誰か、集まって雑談している人たち、変なところで舞踊をする大柄な男……そうした一人一人のキャラクターに意思があって、なにより実際に、その裏に誰かがいて。本筋から離れ世界を旅してまわるうち、僕をオンラインゲームから遠ざけていた要因だったはずのものが、いつしか同時に、大きな魅力にも思えるようになっていったのです。

端で力尽きている人を誰かが起こしてあげたり、フィールドで負けそうなとき、誰かが走ってきてヒールをかけてくれたり。ふとすれ違いざまに挨拶を交わしたり。一人で座って離席していたら、いつのまにかみんなが座って大所帯になっていたり……全ての所作に理由があって、それは裏にプレイヤーの存在があってこそなんです。

づけば僕は、バトルとか、そういうゲームプレイの少し外側にある、みんなが生きている「オンラインゲームという土壌」そのものを愛おしく感じるようになっていました。

 

局今でも、バトルよりもここのんびりで過ごす時間の方が長い……というスタイルは変わっていません。遊ぶうちに増えたフレンドの方に手伝ってもらいボスを討伐したりして、シナリオは現在の最新(2021年11月現在)まで到達してはいます。けれども普段はクラフターやギャザラーでばかり遊んでいますし、バトルもソロでできるものを選ぶことが多いです。それでもシングルプレイのRPGでなく、FFXIVで遊び続けたい……という意欲が途切れないのは、魅力的なシナリオやゲーム性だけでなく、多くのプレイヤーの息遣いを感じる、ハイデリンでの暮らしが心地よいものだからだと思うのです。

 

f:id:Zeromath:20211201230912j:image

2021年11月時点での最新シナリオ、「漆黒のヴィランズ」クリア時のツイート。極度にネタバレを避けると、こういうツイートが精一杯になってしまう。

 

んなわけで、FFXIVは、僕がMinecraftに次いで遊んでいるゲームになりました(今思えば、ゲームで物作ってばっかりだな)。総プレイ時間は2000時間を超えていたりします。離席していた時間も含まれるのでそこまでの信頼性はないかと思いますが、これだけ長時間見ている分、自キャラへの愛着もひとしおです。すから、次回は僕の自キャラである、テルル・テルを中心に書いてみるつもりです。

(名前の由来は本名からだったりするのですが、ちゃんとエオルゼア命名規則に沿っているんですよ。その辺りもお話しします)

 

また、エオルゼアの大地でお会いしましょう。

 

つづく